「劣勢」と「守勢」の違いとは?分かりやすく解釈

「劣勢」と「守勢」の違いとは?違い

争いごとの中での状況を表す言葉として「劣勢」「守勢」があります。

この2つの言葉はそれぞれどのような状況を表していてどこに違いがあるのでしょうか。

今回は、「劣勢」「守勢」の違いを解説します。

「劣勢」とは?

「劣勢」とは、「不利な状況にあること」を意味する言葉です。


「劣勢」の使い方

争いにおける勢いや形勢を表す言葉で、相手方の方が有利な状況にある不利な状況を指します。

押し込まれていたり点を先制されていたりなど敗北に近い状況を指す言葉ですが相手方との優劣を比較した時に不利な状況にあるだけでまだ負けが決まったわけではありません。

勢いを取り戻せば互角あるいは優位な状況に持ち込むことも可能です。

あくまでもある時点における劣位を表しているだけで状況は流動的に変化します。


「守勢」とは?

「守勢」とは、「守りに回っている状況」を指す言葉です。

「守勢」の使い方

敵の攻撃から身を守り被害の軽減に注力している状況を指します。

相手方の攻撃に勢いがあって勢いが強くこちらからはなかなか手が出せず守っている状況に対して用いられる表現です。

基本的には積極的に守っているのではなく相手の攻撃が強いせいで守らざるを得ない不本意な状況に対して用いられます。

攻撃面では相手が優位ですが押し込まれているとは限らず堅く守って互角に渡り合っている状況も含みます。

「劣勢」と「守勢」の違い

不利な状況に立たされているのが「劣勢」、守ることに力を入れている状況が「守勢」という違いで区別されます。

守っているからと言って必ずしも不利な状況とは限らないので言葉の意味は大きく異なります。

圧倒的な少数で突撃をかけるような場合は「劣勢」ですが「守勢」ではありません。

「劣勢」の例文

・『劣勢に立たされる』
・『大逆転で劣勢を跳ね返して勝利する』

「守勢」の例文

・『敵の圧が強く守勢に回らされる』
・『守勢で耐えしのぎ援軍の到着を待つ』

まとめ

「劣勢」「守勢」では表している状況が大きく違います。

どんな状況なのかを正しく理解して使い分けてください。

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