「植生」と「バイオーム」の違いとは?分かりやすく解釈

「植生」と「バイオーム」の違いとは?違い

この記事では、「植生」「バイオーム」の違いを分かりやすく説明していきます。

「植生」とは?

「植生」とは陸上のある地域における植物の集団です。

地球上の陸地は気温や土の状態などが場所によって様々で、それによってどのような植物がどれくらい繁殖できるかも違います。

それによってその土地にどんな植物がどれくらいどのように繁殖しているかが「植生」です。

「植生」の例としては木々が生い茂っている森林、背の低い草が一面に広がっているなら草原、人の手で改良された土地に農作物が植え付けられている耕作地などが挙げられます。


「バイオーム」とは?

「バイオーム」とはある環境において生息している生物群の大きな分類です。

気候などの関係でどんな植物が生えているかだけでなく、そういった植物を食べたり利用する動物などどんな動物がいるかも含みますし、地上だけでなく地中にどんな土壌生物がいるかも含みます。

またインド洋の「バイオーム」や太平洋の「バイオーム」など海域を指す「バイオーム」もあり、陸上の生態系だけを指す言葉ではありません。


「植生」と「バイオーム」の違い

「植生」「バイオーム」の違いを、分かりやすく解説します。

その地域にどんな植物が生えるか生えているかが「植生」で、植物だけでなくどんな動物や土壌生物がいるかまで含めたものが「バイオーム」です。

また「植生」は陸上にどんな植物が生えているかであって、海岸の植物を指すことはあっても海や川など水中の植物を指すことはありません。

しかし「バイオーム」では海中にどんな植物が生えているかやどんな魚や貝などが生息しているかを指すこともあります。

まとめ

簡単に言えばどんな植物があるかだけ見るのが「植生」で、どんな植物と生き物が暮らしているかが「バイオーム」です。

「バイオーム」「植生」と同じように気候による影響を受けますし、どんな植物が生えるかによっても大きく変わりますが、それでも「植生」「バイオーム」には大きな違いがあります。

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