この記事では、「穏便」と「平穏」の違いを分かりやすく説明していきます。
「穏便」とは?
「穏便」は「おんびん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ものごとを、波風立てずにやんわりと済ませること」という意味です。
2つ目は「手軽で便利な様子」という意味です。
「穏便」の言葉の使い方
「穏便」は名詞として「穏便に済ませる・済ませた」「穏便に行く」などと使われます。
「穏」は「おだ(やか)」とも読み「ゆったりと落ち着いている」という意味、「便」は「障りなく事が運ぶ」「都合がよい」という意味、「穏便」で「ものごとが、荒立たずにゆったりと落ち着いて進む様子」になります。
基本的に、一度生じたものごとが、おだやかに終わる様子に使われます。
「平穏」とは?
「平穏」は「へいおん」と読みます。
意味は、「特に変わったこともなく、静かで安心できる様子」です。
ものごとの状態や様子が、のどかで落ち着いていることを表します。
「平穏」の言葉の使い方
「平穏」は名詞・形容動詞として「平穏だ・である」「平穏な暮らし」などと使われます。
「平」は「たいら」とも読み「凹凸や傾斜がない」から転じて「特に変わった様子がなく、安定した状態」という意味、「穏」は「ゆったりと落ち着いている」という意味、「平穏」で「特に変わった様子がなく、ゆったりと落ち着いている様子」になります。
基本的に、問題となる様な出来事が何も起こらない状態に使われます。
「穏便」と「平穏」の違い
「穏便」は「ものごとが、荒立たずにゆったりと落ち着いて進む様子」です。
「平穏」は「特に変わった様子がなく、ゆったりと落ち着いている様子」です。
「穏便」の例文
「穏便」の例文は以下の通りです。
・『トラブルを穏便に処理する』
・『当事者同士で話し合って穏便に終わらせる』
「平穏」の例文
「平穏」の例文は以下の通りです。
・『平穏無事に暮らす』
・『戦争のない平穏な世界を望む』
まとめ
今回は「穏便」と「平穏」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。