この記事では、“accident”と“incident”の違いを分かりやすく説明していきます。
「accident」とは?
“accident”は(アクシデント)とカタカナで書きます。
この言葉は外来語としてすっかりと定着していて「思わぬアクシデントにあって遅くなってしまったよ」などのように、頻繁に使用されています。
さてこの“accident”の意味ですが、「事故」「災害」「予期せぬ出来事」「巡り合わせ」と訳されます。
交通事故なら“traffic accident”で、「事故に遭う」は“have an accident”となります。
また外来語のアクシデントは災害や予期せぬ悪い出来事について表しますが、英語の“accident”では偶然に起こる悪いことばかりではなく、良い意味でも使えます。
「偶然に出会う」の場合には“by accident”で、「昨日彼女と偶然に会った」は“I met her by accident”です。
しかし日本語で「アクシデントで彼女に会ったよ」と表現すると、「彼女に会いたくなかったのに会ってしまった」とのニュアンスになってしまいます。
「incident」とは?
“incident”は(インシデント)とカタカナで書きます。
こちらも外来語として使われる言葉ですが、「アクシデント」よりも使われる頻度は少なめです。
意味は「出来事」「事件」「紛争」という意味があります。
人為的に引き起こされる事柄で、多くの場合には悪い出来事を表す時に使う英単語です。
例をあげると「原発事故」は人為的な事故なので“unclear inccident”となり、民族間の紛争は“racial inccident”になります。
また「無事に物事を終えた」という表現として“without incident”があります。
“The Festival was held without incident. ”はテロなどの妨害がなく「無事にフェスティバルを開催できた」との意味になります。
「accident」と「incident」の違い
“accident”と“incident”の違いを、分かりやすく解説します。
“accident”と“incident”も何かが起きることを表す英単語です。
しかし“accident”が人の意志とは関係ない偶然や自然に起こる出来事を表すのに対して、“incident”は人の意志や人為的なことで起こる出来事を意味します。
つまり意図しない交通事故なら“accident”になりますが、歩行者天国に車で突っ込むなどのテロは計画されたものなので、“incident”となります。
まとめ
“accident”と“incident”は「アクシデント」「インシデント」という外来語として使われている言葉です。
このふたつの意味の違いを明確に理解せずに使用している方もいるようですが、自然発生や偶然という意味の「アクシデント」に対し、「インシデント」は人為的だと覚えておくと、正しい使い方ができます。