この記事では、「セイレーン」と「マーメイド」の違いについて紹介します。
セイレーンとは?
セイレーンとは、ギリシャ神話に登場する海の魔物のことをいいます。
上半身は人間の女性の姿をしていますが、下半身は魚の姿をしています。
また、中世以前の話では、下半身は魚ではなく鳥の姿をしているとあります。
セイレーンは、河の神であるアケローオスと文芸の女神たちとされるムーサの娘といわれています。
セイレーンは海の航路上に現れ、美しい歌声で船乗りたちを惑わせるといわれます。
その歌声に魅惑された船乗りたちは、遭難したり難破したりしてセイレーンに喰い殺されました。
マーメイドとは?
マーメイドとは水中に生息する伝説上の生き物のことで、人魚のことをいいます。
人と魚の特徴を併せ持っており、マーメイドというと若い女性の人魚をイメージする人が多いです。
人魚の伝説は世界各地にありますが、マーメイドは北欧の民話に登場する人魚が元になっています。
英語の「mermaid」をそのまま日本語読みした言葉になります。
mermaidは、mereとmaidという単語を組み合わせて生まれた言葉です。
mereは海(sea)を表す古い英語で、maidは未婚の若い女性を表すmaidenが元になっています。
そのためマーメイドは、海の乙女と呼ばれることもあります。
セイレーンとマーメイドの違い
セイレーンはギリシャ神話に登場する海の魔物で、下半身は魚の場合もありますが鳥の場合もあります。
魔物なので人を襲い、喰い殺してしまうこともあります。
マーメイドは北欧神話が元になっている伝説の生き物で、若い女性の人魚のことをいいます。
人を襲ったりすることはありません。
まとめ
ギリシャ神話に登場するのがセイレーンで、北欧の神話が元になっているのがマーメイドです。
セイレーンは魔物なので人を襲いますが、マーメイドは空想上の生き物ですが魔物ではありません。