この記事では、「キルト芯」と「ドミット芯」の違いを分かりやすく説明していきます。
「キルト芯」とは?
「キルト芯」とは布地と布地の間に薄い綿を挟んで縫うキルティングで、間に挟む綿として古くから使われていたタイプの綿です。
言ってしまえば綿の塊なのですが綿同士は荒く絡まり合っているため中に空気が入っておりふんわりしています。
そのため薄手のものでもやや厚めで立体感を出しやすいですしさわり心地もふわっとした柔らかい感触です。
しかしその分重さなどの影響で綿が潰れて形が崩れやすいという問題もあります。
「ドミット芯」とは?
「ドミット芯」とはキルティングに使われる芯材です。
「キルト芯」と比べると綿が圧縮されているように細かく密に絡まり合っているので薄い上にさわり心地がやや固めになります。
厚手の「ドミット芯」でも薄手の「キルト芯」より薄いためしっかりと立体感を出しにくくはありますが、その分丈夫で形が崩れにくいのは大きなメリットです。
見た目のためにキルティングするというよりは耐久性の向上など実用するためにキルティングする場合に向いています。
「キルト芯」と「ドミット芯」の違い
「キルト芯」と「ドミット芯」の違いを、分かりやすく解説します。
綿が荒く絡み合っている芯材が「キルト芯」で、綿が細かく絡み合っている芯材が「ドミット芯」です。
「キルト芯」は厚みがありふんわりとしていますが雑に扱うと形が崩れやすく、実用品よりも飾るための見た目を重視したキルティングに向いています。
それに対して「ドミット芯」は薄くかたいですが形が崩れにくいので実用品のキルティングに向く芯材です。
まとめ
「キルト芯」の方がふんわりとして触り心地がよく形にもメリハリを作りやすいですが、それは「ドミット芯」が劣るというわけではなく向き不向きの違いです。
実用品では「キルト芯」だと潰れて型崩れし見た目を損ないやすいので、適材適所でどちらを使うか判断するべきでしょう。