「青葉城」と「仙台城」は宮城県にある同じ城を指しています。
二つの名称はどのような違いで使い分けられているのでしょうか。
今回は、「青葉城」と「仙台城」の違いを解説します。
「青葉城」とは?
「青葉城」とは、「宮城県仙台市青葉区にかつて存在した城の通称」です。
「青葉城」の使い方
仙台藩の初代藩主である伊達政宗によって築城された城で青葉山にあったことから「青葉城」という通称で呼ばれています。
約2万坪の面積に築かれた広大な城で明治時代までは本丸を含む主要施設が残っていましたが陸軍用地として利用されることになり施設がほとんどは解体されます。
大手門など一部の施設は解体を免れ残されていましたが第二次世界対戦の空襲により焼失し現在では公園などに名残を残すのみです。
「青葉城」は通称で雅な呼び方の雅称に当たります。
「仙台城」とは?
「仙台城」とは、「宮城県仙台市青葉区の青葉山にあった城の正式名称」です。
「仙台城」の使い方
伊達政宗によって築かれた仙台藩の主城の正式名称です。
仙台藩藩主の居城であり藩政の中枢としても機能していた仙台藩の中心的な存在です。
施設としての正式名称であり現在でも行政文書などには「仙台城」という名称が使用されています。
城の跡地も「仙台城址」という名称で地図に記載されています。
「青葉城」と「仙台城」の違い
「青葉城」と「仙台城」は同じ城に名付けられた別の名称です。
「青葉城」と「仙台城」のほかに「五城楼」という別名もあります。
どれも表しているのは伊達政宗によって築かれた青葉山の城であり「青葉城」と「仙台城」が別々に存在するわけではありません。
複数の名称を持つ城は他にも存在します。
白鷺城と姫路城、鶴ヶ城と会津若松城、烏城と岡山城など名城として広く親しまれている城にはさまざまな別名がつけられています。
まとめ
「青葉城」と「仙台城」は正式名称と通称という違いはありますが同じ城の別の呼び方です。
明確な基準はなく慣習により使い分けられているので好きな方を使ってください。