この記事では、「精神」と「心」の違いを分かりやすく説明していきます。
「精神(せいしん)」とは?
「精神」には以下の意味が含まれています。
・「人間のこころやその知的な働き」
・「物質に対して、人間を含める生命一般の原理とみなされる霊魂やたましいのこと」
・「物事を成し遂げようとする心の働きや気力のこと」
・「物事の基本的な意義や理念」
・「ある歴史的過程や共同体などを特徴づける意識形態」
「精神」の類義語には「内面(ないめん)」や「精魂(せいこん)」、「気魄(きはく)」や「気持ち」、「理念(りねん)」や「思想(しそう)」、「メンタリティー」や後述する「心(こころ)」などがあります。
「精神」の使い方
「精神」は名詞として使われています。
「心(こころ)」とは?
「心」には以下の意味が含まれています。
・「人間の知識や理性、感情や意志などの働きのベースとなるものや働きそのもの」
・「物事の本質をなす意味」や「芸術上の理念」
・「全く異なる他の物事に見立てること」
・「おもしろくない思い」や「分け隔てする気持ち」
「心」の類義語には先述した「精神(せいしん)」をはじめ、「心情(しんじょう)」や「本心(ほんしん)」、「性分(しょうぶん)」や「考え」、「度量(どりょう)」や「ハート」などがあります。
「心」の使い方
「心」は名詞として使われています。
「精神」と「心」の違い
「精神」と「心」はいずれも「人間のこころやその知的な働き」や「理念」、「意義」など同じようなニュアンスを含める言葉になります。
したがって、2語は類義語の関係に当たると言えます。
「精神」の例文
・『現代人には肉体的のみならず、精神的な休養が必要である』
「心」の例文
・『相手の心を気遣う振る舞いは、巡り巡って自分に返ってくる』
まとめ
「精神」は「人間のこころやその知的な働き」や「物質に対して、人間を含める生命一般の原理とみなされる霊魂やたましいのこと」などの意味を含める言葉です。
「心」は「人間の知識や理性、感情や意志などの働きのベースとなるものや働きそのもの」や「物事の本質をなす意味」などの意味を含める言葉でした。
近しい意味を表すことから、2語は類義語の関係に当たると言えます。