「開校」と「開講」はどちらも「かいこう」と読みますが、2つの言葉にはどのような意味の違いがあるのでしょうか。
今回は、「開校」と「開講」の違いを解説します。
「開校」とは?
「開校」とは、「学校を新しく設立し運営が始まること」を意味する言葉です。
「開校」の使い方
学校などの施設を新しく作り運営を始めることを「開く」と表現します。
「開校」とは学校を開くことを意味する言葉で、新しく学校を設立して生徒を募集し授業を開始することを表します。
簡単に言えば学校の新規オープンに相当する表現であり小学校や中学校、専門学校など学校施設にのみ用いられる表現です。
大学は厳密には学校ではなく研究機関という扱いなので「新設」や「開学」などの表現を使いますが「開校」という表現も慣用的に使われています。
「開講」とは?
「開講」とは、「講座や講義を始めること」を意味する言葉です。
「開講」の使い方
「開校」の「講」には話して聞かせるという意味があります。
特定の内容について話して教える「講座」や詳しく解説して話す「講義」などの場を設けて始めることを指す言葉が「開講」です。
講座や講義、講演や講習など「講」という文字で表現される物事に対してのみ使う言葉でそれ以外に使うことはありません。
「開校」と「開講」の違い
学校が新しくできて始まるのが「開校」、講義や講座が新しく始まるのが「開講」という違いで区別されます。
「開校」は学校そのものが新しくできるので教育システムのほか校舎や校庭などの建物が新しく設置されて開かれる意味も含みます。
「開講」は講義や講座など話して聞かせる場を設けて始めることのみを指すので施設や建物のオープンは含みません。
「開校」の例文
・『小学校が開校する』
・『開校以来初めての出来事だ』
「開講」の例文
・『教養講座を開講する』
・『開講からすべての講義に出席している』
まとめ
「開校」と「開講」では開くものが異なります。
それぞれ何の始まりを表しているのかを正しく理解して区別しましょう。