国の様子を表す言葉として「海洋国」と「内陸国」という表現があります。
2つの言葉はそれぞれどんな様子を表しているのでしょうか。
今回は、「海洋国」と「内陸国」の違いを解説します。
「海洋国」とは?
「海洋国」とは、「国土の大部分が海に囲まれている国」を意味する言葉です。
「海洋国」の使い方
国を区切る国境の全て、もしくは大部分が海岸線である国を指します。
簡単にいえば周囲を海に囲まれた国家のことで、島国である日本も「海洋国」です。
陸地で他の国と接していても海に接する部分が大きく海との関わりが深い国家であれば「海洋国」に含まれます。
立地条件によって決まる地政学的な概念であり国の規模や実情などは関係ありません。
「内陸国」とは?
「内陸国」とは、「内陸に位置し海に面していない国」を指す言葉です。
「内陸国」の使い方
内陸にあって国境の全てが他の国と陸で接している海のない国を指します。
国境のすべては陸であり直接海に出ることは不可能です。
2022年の時点で世界には48の「内陸国」が存在します。
直接海に出られないため海洋貿易などは不可能です。
海を利用できないことで貿易や渡航など対外活動に大きな制約が生じます。
「海洋国」と「内陸国」の違い
国の大部分が海に囲まれている国が「海洋国」、国境のどこにも海がなく全て陸である国が「内陸国」という違いで区別されます。
海の有無という地政学的な違いは国としての在り方にも強く影響しています。
「海洋国」は海外との貿易や水産資源の活用など海の恩恵を利用できるのに対し、「内陸国」では海の利用が不可能で国としての活動にも制限が生じます。
「海洋国」の例文
・『イギリスは海洋国である』
・『海洋国にとって港は重要な施設だ』
「内陸国」の例文
・『内陸国なので海軍が存在しない』
・『内陸国では貿易先が限られる』
まとめ
「海洋国」と「内陸国」は海があるかないかで区別されます。
明確な基準で区別されるので憶えておきましょう。