この記事では、「世の中」と「世界」の違いを分かりやすく説明していきます。
「世の中」とは?
「世の中」には様々な意味があります。
人間が互いに関わり合い暮らしていく場。
言い換えれば、「世間」や「社会」といった意味。
世間の人々の間、社会の人間関係、世間のならい、当世、統治者の在任期間、世間的な人望、男女の関係、人の一生、外界の様子、作物の出来栄え。
これらすべての意味を「世の中」は持っています。
主に「世の中」は、「世間」や「社会」。
社会の人間関係を意味する言葉として用いられています。
使い方としては、「世の中が騒がしい」や「世の中はもちつもたれず」「この世の中」「広い世の中」などになります。
「世界」とは?
「世界」は様々な状況で用いられる言葉です。
地球上全ての地域を指す「世界」のほか、「新しい世界」など自分が認識している人間社会全体、人の生活する環境。
「子どもの世界」など職業や専門分野、世代など同類の集まり。
「勝負の世界」など特定の活動範囲。
あたり一帯、地方、遊興の場なども意味します。
一般的には、「世界中」や「芸能の世界」「医者の世界」などといった形で使用します。
「世の中」と「世界」の違い
「世の中」と「世界」の違いを、分かりやすく解説します。
「世の中」と「世界」は共通して人間が生きていく世間や社会といった意味があります。
この2つの言葉を比較した場合、「世界」の方が、より抽象的な社会を意味するといった特徴があります。
また、「世界」にある地球上全ての地域といった意味は「世の中」にはありません。
「世の中」の例文
・『上京し、今までどれだけ狭い世の中で自分が生きてきたのかと思い知りました』
・『最近、世の中が騒がしいような気がします』
「世界」の例文
・『私の夢は世界を股にかけるようなミュージシャンになることです』
・『子どもの世界は大人が思うより複雑です』
まとめ
人間が生きていく世間や社会といった意味では同じ意味を持つ「世の中」と「世界」。
そのうえで、それぞれ異なる意味を持つ点が「世の中」と「世界」の違いです。
