コンクリートでできている建物や構造物はたくさんありますが、その表面をよく見てみると黒い板のようなものが挟まっているのをみることがあります。
これは目地材と呼ばれているもので、特に「エラスタイト」がポピュラーです。
それでは、この「エラスタイト」とはどういう意味でしょうか。
また、「ケンタイト」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「エラスタイト」と「ケンタイト」の違いを分かりやすく説明していきます。
「エラスタイト」とは?
「エラスタイト」とは、建築物などの外壁や土台などに使用されるコンクリートの隙間を埋めるための目地材とよばれるものの一つの種類のことです。
そもそもコンクリートのブロックは、温度や湿度によって膨張したり収縮したりするので、ただ積んだだけではお互いがぶつかってヒビがはいったり割れたりしてしまいます。
そのため、そのようなことが状態が予想される環境においては必ず目地材を間に入れてその膨張を吸収する役目を負わせます。
「ケンタイト」とは?
「ケンタイト」とは、前述の「エラスタイト」の改良進化型のコンクリートの目地材の名前のことです。
現在では多くの現場で使用されているポピュラーなものになっています。
「エラスタイト」と「ケンタイト」の違い
「エラスタイト」と「ケンタイト」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、どちらもコンクリートの目地材の名前であることは同じで、まったく同様な使用法で組むことができます。
この2つの違いを極めて簡単に表現するなら、「エラスタイト」の欠点を改善して進化したものが「ケンタイト」ということになります。
具体的には、「エラスタイト」は、使用されている環境によっては、経年で盛り上がってきて、内部が薄くなったり、内部で厚さが移動して厚みが足りなくなるという欠点がありましたが、それを可能な限り改善したのが「ケンタイト」になります。
まとめ
この記事では、「エラスタイト」と「ケンタイト」の違いを、解説してきました。
周りにある貯水池の外壁には必ずこれらの目地材が使用されているので、次に横を通る時には確認してみると面白いでしょう。