この記事では、「承知しました」と「承知いたしました」の違いを分かりやすく説明していきます。
「承知しました」とは?
しょうちしました、と読むのが正解である言葉です。
文字で書かれたこの言葉を見れば理解可能な事でしょうが、要求や依頼を聞き入れるや事情を知るといった意味を持っている承知の漢字に、したの丁寧語として駆使される、しましたの文字を付け足す事によって成立した言葉となっています。
だからこそ承知しましたは、分かりましたとか了解しました、という意味を表すのです。
「承知いたしました」とは?
しょうちいたしました、と読むべき言葉となっています。
文字で記載されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、しょうだくや分かっている等の意味を有する承知の漢字に、しましたの謙譲語である、いたしましたの文字を組み合わせる事で誕生した言葉です。
以上の事から承知いたしましたは、引き受けましたや、承諾しました、といった意味を示しているのです。
「承知しました」と「承知いたしました」の違い
承知しましたと承知いたしましたの文字表記を並べて比べてみると、いたの文字が付くか付かないかの違いがある事に気付けます。
逆に言えばその他の文字は同じであり、しかもどちらも、用事や仕事等を引き受けた、という同じ様な意味を表現するのです。
とはいえ、いたが付く事により、承知いたしましたは、へりくだった表現の言葉となっています。
お陰で、承知しましたと比較した場合、承知いたしましたの方がより丁寧さのある言葉と言えるのです。
まとめ
2つの言葉には共通する文字が多くあるだけでなく、共に、承諾したや引き受けた、という意味を指し示す言葉となっています。
どちらも丁寧な言い回しの言葉となっていますが、いたしましたは、謙譲語としてへりくだった表現となっているのです。
故に承知いたしましたは、承知しましたよりも、更に丁寧な言い方の言葉となっています。