この記事では、「職長」と「係長」の違いを分かりやすく説明していきます。
「職長」とは?
「職長」とは職場で労働者を指導したり監督する人です。
例えば作業中に起き得る事故の予防について考えたり、どの作業にチームの誰を割り当てるか、作業員の健康とモチベーションをどう維持するかなどが仕事になります。
職長は職場の長であり現場で働く人達のリーダーのような役割と言っていいでしょう。
そのためチーム内の人員をどう差配しどうやる気を出させたりアクシデントを減らすかが仕事になりますが、そもそも作業チームには誰を入れるかの権限はありません。
「係長」とは?
「係長」とは業務の最小単位である係を管理する人です。
部下に業務を割り振ったり、窓や書類をしまっている棚の施錠が出来ているかなどのリスク管理を行います。
多くの場合業務割り振りなどと同時にその係に課せられた業務もこなさなければなりませんし、一番下の肩書ではありますが一応は管理職です。
課長などの管理職と現場の中間の立場にいる職であり両者の橋渡しをするのが係長の役目とも言えます。
「職長」と「係長」の違い
「職長」と「係長」の違いを、分かりやすく解説します。
現場作業でその現場の労働者チームを指導監督するのが「職長」で、課の仕事を小さく分類した業務である係に関して管理するのが「係長」です。
「職長」は現場仕事で使われますが「係長」は主に現場仕事以外の仕事で使われます。
また「職長」はチームリーダーのような現場の中で一つ上の立場というような形であり管理職ではありません。
しかし「係長」は管理だけが仕事ではありませんが管理職の一員です。
まとめ
やることだけを挙げると「職長」と「係長」は違いがないように思えますが、「職長」はチームリーダーのような現場の中で少し偉い立場として現場の仲間を見るのに対し、「係長」は末席とは言え管理職であり部下として仕事を割り振るなど、立場にはしっかりと違いがあります。
「職長」はより上の立場であり現場のすべてを任せられる現場監督が兼任することも多いのも混同される理由の一端ではありますが、現場仕事で例えるなら「係長」は「職長」よりも現場監督に当てはめられる役職です。