この記事では、「雨水の候」と「啓蟄の候」の違いを分かりやすく説明していきます。
「雨水の候」とは?
雨水の候とは時候の挨拶の1つで、春の初め頃に使用します。
「うすいのこう」と読むのが一般的です。
雨水は二十四節季のうち2番目にあたる節季のことで、降る雪が雨に変わり雪解けが始まる時期を表しています。
具体的には、2月19日から3月4日頃までを指します。
雨水の候は、「春になり雪から雨に変わる時期がきましたね」という挨拶になります。
ただし、冬でも雪が降らない地域や3月になっても雪深い地域では、あまりピンと来ないこともあるようです。
「啓蟄の候」とは?
啓蟄の候も時候の挨拶の1つで、「けいちつのこう」と読みます。
啓蟄は二十四節季の3番目の節季で、冬ごもりしていた虫が這い出るという意味があります。
啓蟄の候は、「春の暖かさを感じた虫たちが土から這い出る季節になりましたね」という意味です。
啓蟄の候は3月5日頃から春分の前日となる3月20日頃まで使用します。
「雨水の候」と「啓蟄の候」の違い
雨水の候も啓蟄の候も春に用いられる時候の挨拶ですが、使用する時期には微妙な違いがあります。
二十四節季の2番目の節季が雨水で、2月19日頃から3月4日頃までを指します。
また、啓蟄は二十四節季のうち3番目の節季で、雨水の次の節季になります。
啓蟄は3月5日頃から3月20日頃までを指しています。
そのため雪が雨に変わったりして春の訪れを感じ始めた時期に使うのが雨水の候で、春になり暖かさを実感してから使うのが啓蟄の候です。
まだ寒さを感じる時期には雨水の候の方が適していますし、暖かくなってきたと感じている時期には啓蟄の候が適しています。
まとめ
雨水の候も啓蟄の候も時候の挨拶ですが、使用する時期には違いがあります。
2月19日頃から3月4日頃まで使えるのが雨水の候で、3月5日頃から3月20日頃まで使えるのが啓蟄の候です。