この記事では、「あちら」と「そちら」の違いを分かりやすく説明していきます。
「あちら」とは?
離れたところにあるものを指す言葉です。
話し手や聞き手から離れた方向、場所、物を指します。
バスツアーのことで説明をします。
バスツアーでは、バスに乗りながらさまざまな場所をめぐります。
車内では、窓から見えるものについてガイドが説明をしてくれます。
バスに乗っている人からすると、説明をしてくれるものは離れた場所にあります。
離れた場所にあるものなので、「あちら」という言葉を使用します。
「あちらに見えますのは~」という使い方です。
また、三人称の人代名詞でもあります。
「あちらの方は~」といった使い方をします。
「そちら」とは?
聞き手に近い方向、場所、物を指す言葉です。
買い物の様子で説明をします。
Aさんはある品物を手に持って眺めています。
これを買おうか悩んでいるところです。
それを見た店員が、「そちらはお得になっております」と声をかけました。
このときの「そちら」は、Aさんが持っているものを指します。
聞き手に近い方にある物です。
二人称を指す言葉でもあります。
聞き手その人や聞き手の側を指すものです。
三人称の人代名詞でもあり、この場合は聞き手の近くにいる人を指します。
「あちら」と「そちら」の違い
「あちら」と「そちら」の違いを、分かりやすく解説します。
方向、場所、物を指す言葉である点は同じです。
違いは、それがどこにあるかです。
前者の場合は、遠いところにあるものを指します。
話し手からも聞き手からも離れた方にあるものです。
後者の場合は、聞き手に近いものを指します。
また、二人称の人代名詞でもあります。
どちらも三人称の人代名詞としても使うのですが、この場合も意味が異なります。
前者は離れた場所にいる人を指して使うことが多くあり、後者は、聞き手の近くにいる人を指します。
まとめ
方向、場所、物を指している点は同じですが、それがどこのあるのかに違いがあります。