この記事では、「あたかも」と「まるで」の違いを分かりやすく説明していきます。
「あたかも」とは?
「あたかも」とは、「区別がつかないほど、あるものが他のものによく似ていることを表す語」や「ちょうどその時」という意味を表す言葉です。
「あたかも」は平仮名で表記されることがほとんどですが、漢字では「恰(あたか)も/宛(あたか)も」と表記されます。
「あたかも」の使い方
「あたかも」は副詞として使われています。
また、「あるものが他のものによく似ていることを表す語」という意味を指すときは、多くの場合「のごとし」や「のようだ」という語と一緒に使われています。
「まるで」とは?
「まるで」とは、「区別がつかないほど、あるものが他のものによく似ている様」、「さながら」、「まさしくその状態である様」、「すっかり」、「全く」という意味を表す言葉です。
「まるで」は平仮名で表記されることがほとんどですが、漢字では「丸で」と表記されます。
「まるで」の使い方
「まるで」は副詞として使われています。
また、「まさしくその状態である様」という意味を指すときは、後ろに否定的なニュアンスの語を伴って使われます。
「あたかも」と「まるで」の違い
「あたかも」と「まるで」はどちらも主に「区別がつかないほど、あるものが他のものによく似ている様」を意味する副詞です。
したがって、二語は類義語の関係に当たると言えます。
「あたかも」や「まるで」と同じような意味を表す類義語には他に「まさしく」や「さながら」、「いわば」や「言うなれば」、「例えるならば」などがあります。
「あたかも」の例文
・『VRでその映画を見ると、あたかも自分がその世界にいるように感じる』
・『冬なのにあたかも小春日和のような暖かさである』
「まるで」の例文
・『リゾート観光地で、まるで夢のようなひとときを過ごせた』
・『彼らは一見すると、まるで親子のように見えるが違う』
まとめ
「あたかも」と「まるで」はいずれも主に「区別がつかないほど、あるものが他のものによく似ている様」を意味する類義語ということでした。