普段、よく使っている言葉にも、実際にはどちらを使った方が良いのかわからなくなるようなものがあります。
例えば、仕事の疲れで道路の横に掲げてあるスーパーの看板の文字が霞んでいる場合に使うべきなのは「見にくい」でしょうか。
それとも、「見えにくい」でしょうか。
そして、この「見にくい」とはどういう意味なのでしょうか。
そして、「見えにくい」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「見にくい」と「見えにくい」の違いを分かりやすく説明していきます。
「見にくい」とは?
「見にくい」とは、文字通り「見ることが難しい」と言う意味で使われる言葉です。
英語では「hard to see」が近いでしょう。
「見えにくい」とは?
「見えにくい」とは、文字通り「見えることが難しい」と言う意味で使われる言葉です。
英語では「can’t see」が近いでしょう。
「見にくい」と「見えにくい」の違い
「見にくい」と「見えにくい」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、よく見えないという部分では同じですが、どこに違いがあるのでしょうか。
この2つの違いを最も簡単に説明するなら、「見にくい」の場合はフォーカスは今見ている対象にありますが、「見えにくい」に関してのフォーカスは自分の目や能力の方にあります。
つまり、「小さい字が見にくい」と言う原因は「その字」の方にあるのですが、「小さい字が見えにくい」といえば、その原因は自分の目にあると言うことです。
「見にくい」の例文
・『細かい字がたくさん書いてあって見にくいです』
・『道路にある信号機は昔のものの方が見にくいと言うのは事実です』
「見えにくい」の例文
・『以前よりも小さい字が見えにくくなりました』
・『正面が見えにくいのは大きな帽子をかぶっているからです』
まとめ
この記事では、「見にくい」と「見えにくい」の違いを、解説してきました。
序文でも述べたように、これらの言葉は私たちの身近にあります。
この機会にこれらの正しい使い方を勉強しておきましょう。