この記事では、「正月菜」と「小松菜」の違いについて紹介します。
正月菜とは?
正月菜とは、愛知の尾張地方で栽培されている野菜の一種です。
江戸時代から栽培されており、お正月の雑煮には欠かせない食材として地元では知られています。
小松菜に似た青菜で、餅菜(もちな)と呼ばれることもあります。
東海地方の武家では、正月菜とお餅のみの雑煮が一般的でした。
お餅と正月菜を一緒に持ち上げることで、「菜(名)を上げる」ということで縁起を担いでいたのです。
ただし、正月菜はあまり日持ちがしないので、あまり栽培されなくなってきました。
需要もお正月の時期に限られるからです。
そのため小松菜を正月菜として販売しているスーパーマーケット等もあります。
小松菜とは?
小松菜とはアブラナ科に属する野菜の一種で、江戸時代から栽培されていました。
東京の小松川界隈が発祥とされ、冬に旬の時期を迎えます。
東京を中心に関東で食べられてきた野菜で、現在は一年を通して八百屋やスーパーマーケット等で販売されています。
東京の雑煮に用いられることが多い食材の1つです。
また、漬物やお浸し、和え物、炒め物など幅広い料理に使われています。
クリームやバターとも相性が良いため、スープやシチューに入れたりステーキの付け合わせにしたりすることもあります。
正月菜と小松菜の違い
正月菜と小松菜は非常に良く似た野菜ですが、正月菜の方が緑色が薄く葉が柔らかいです。
正月菜は小松菜よりも日持ちがしないので、すぐに葉が黄色くなってしまいます。
そのため栽培している農家は少なくなっており、あまりスーパーマーケット等で見かけることはありません。
東海地方以外のスーパーマーケットでは、まず取り扱うことはないでしょう。
お正月の時期になると、小松菜を正月菜という名前で販売するお店もあります。
まとめ
正月菜の方が小松菜より色が薄く、葉も柔らかいです。
小松菜は一年を通して流通していますが、正月菜は愛知でお正月の時期だけ販売されることが多いです。