「大元」と「大本」の違いは何か。
また、どちらかは間違った言葉なのか。
この記事では、「大元」と「大本」の違いを分かりやすく説明していきます。
「大元」とは?
「大元」は、「おおもと」と読む以外に「だいげん」と読むこともできます。
「だいげん」と読む場合は固有名詞となり、中国の国王を指す言葉となります。
そして、「おおもと」と読む場合の意味は、ものごとの根源です。
「大元」の「元」には、根本やはじまり、はじめといった意味があります。
そのことから、「大元」は、ものごとの始まりを意味する言葉となります。
「大元」の言葉の使い方
「大元」の場合、「今回のトラブルの大元は」や「大元の原因」などといった形で用いられます。
「大本」とは?
「大本」は、「おおもと」と読みます。
意味は、ものごとの最も基本となるもの。
「大本」の「本」には、ものごとの起こり、始まりのほか、ものごとの基本をなすところ、原因といった意味があります。
そのことから、「大本」は、ものごとの最も基本となるものといった意味になります。
「大本」の言葉の使い方
「大本」の場合、「事件の大本」や「喧嘩になった大本の原因」などといった形で用いられます。
「大元」と「大本」の違い
実際、「大元」と「大本」には明確な違いはなく、類語関係以上に同じ意味として用いることのできる言葉になります。
ただし、そのうえで、「大元」の方が時系列的には古い時を指すことが多く、初めに基本になる部分、最初を意味する場合に用いられる事が多い傾向にあります。
一方、「大本」の場合は、今現在も続いているようなことに対する最初を指す言葉として用いられる事が多く、どうしても、使い分けたい場合は、この点に注目し使い分けることになります。
まとめ
「大元」と「大本」は、全く同じ意味を持つ2つの言葉となります。
読み方も同じで、意味も全く同じと言ってもいい2つの言葉。
そのため、無理に使い分ける必要は一切ありません。