人や物、財産などが落ちぶれてしまうことを表す言葉には「零落」や「凋落」があります。
この記事では、「零落」と「凋落」の違いを分かりやすく説明していきます。
「零落」とは?
「零落」は「れいらく」と読む言葉であり、人の地位や財産などを失ってしまうことを表す言葉です。
「零落」は元々草木が枯れ落ちてしまうことを表す言葉であり、比喩表現としても使われるようになりました。
「零落」は既に地位や財産などを失ってしまった状態を表すのが特徴です。
「凋落」とは?
「凋落」は「ちょうらく」と読む言葉であり、人や物が落ちぶれてしまうことや衰えることを表します。
「凋落」は元々草木が段々としぼんでいくことや衰えることを表す意味として使われており、こちらも比喩表現として使われるようになりました。
「凋落」は段々と勢いが衰えることや落ちぶれることを表すのが特徴であり、人や物、地位以外にも流行などにも使うことが可能です。
「凋落」の類義語には「減退」や「廃退」、「衰退」などがあります。
「零落」と「凋落」の違い
「零落」や「凋落」は人や物、財産、地位などが落ちぶれてしまうことを表す言葉です。
「零落」は完全に失われてしまった状態を表す時に使いますが、「凋落」は段々と衰えていく状態や落ちぶれることを表す時に使います。
この2つの類義語には「枯凋(こちょう)」があります。
「零落」の例文
・『その武門は零落しており、現在ではその武芸の型だけが伝わっています』
・『知り合いの家が零落したこともあり、その子供が助けを求めてきました』
「凋落」の例文
・『一時的なブームであったその料理は段々と凋落していき、チェーン店はどんどん閉店していきました』
・『その王朝は後半になると暴君のせいで段々と凋落していき、最後には反乱軍によって倒されました』
まとめ
「零落」や「凋落」は衰えることや落ちぶれることを表す時に使う言葉です。