この記事では、「一見」と「初見」の違いを分かりやすく説明していきます。
「一見」とは?
「一見」は「いちげん・いっけん」と読み、読み方により意味が違います。
「いちげん」と読む場合、「高級店・老舗店で、客がその店へ初めて来店すること」「遊郭で、その遊女に初めて会うこと」という意味です。
「いっけん」と読む場合、「ひととおり目を通すこと」「ちらりと見ること」「ちょっと見たところ」「初めて会うこと」という意味です。
「一見」の言葉の使い方
「一見」は「いちげん・いっけん」共に名詞として使われます。
「いちげん」と読む場合「一見する」「一見さん」などと使われます。
「いっけん」と読む場合「一見に値する」と使われたり、副詞的に「一見真面目そうな人」などと使われます。
「一」は「最初」「ほんのわずか」「ちょっと」という意味、「見」は「み(る)」とも読み「視覚で捉える」「人に会う」という意味、「一見」で「初めて会うこと」「ちょっと見ること」になります。
「初見」とは?
「初見」は「しょけん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「初めて見たり会ったりすること」という意味です。
2つ目は「音楽用語で、初めて楽譜を見て演奏できること」という意味です。
「初見」の言葉の使い方
「初見」は名詞として「初見する・した」「初見で演奏する」「初見の客」などと使われます。
「初」は「はつい」とも読み「ものごとの始め」「そのときはじめて」という意味、「見」は「視覚で捉える」「人に会う」という意味、「初見」で「初めて会うこと」「初めて目にすること」になります。
「一見」と「初見」の違い
「一見」は「初めて会うこと」「ちょっと見ること」です。
「初見」は「初めて会うこと」「初めて目にすること」です。
「一見」の例文
「一見」の例文は以下の通りです。
・『当店は一見(いちげん)さん大歓迎です』
・『この作品は一見(いっけん)の価値がある』
・『一見(いっけん)大人しそうに見えるが実は違う』
「初見」の例文
「初見」の例文は以下の通りです。
・『初見の客でも丁寧にもてなす』
・『家を初見で気に入る』
・『楽譜を初見でピアノを弾く』
まとめ
今回は「一見」と「初見」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。