「ご多忙の折」と「ご多忙の中」には、どのような違いがあり、また、使い分けなどは必要なのでしょうか。
この記事では、「ご多忙の折」と「ご多忙の中」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ご多忙の折」とは?
文章の前置きによく用いられる言葉です。
「ご多忙」と「折」に分けた場合、それぞれの意味は次の通りとなります。
「多忙」は、忙しいが多い状況。
つまり、とても忙しい状況を意味します。
そして、「多忙」の丁寧語が「ご多忙」となります。
「折」は、過ぎゆく時の中の区切られたある時点を指す言葉で、つまり、「時」を指す言葉となります。
そのことから、非常に忙しい時にといった意味になります。
「ご多忙の折」の言葉の使い方
「ご多忙の折」は、「ご多忙の折に大変申し訳ございませんが」や「ご多忙の折とは存じますが」などといった形で用いられます。
「ご多忙の中」とは?
文章の前置きによく用いられる言葉です。
「ご多忙」と「中」に分けた場合、それぞれの意味は次の通りとなります。
「多忙」は、忙しいが多い状況。
つまり、とても忙しい状況を意味します。
そして、「多忙」の丁寧語が「ご多忙」となります。
「中」は、ある物事をしている途中を指す言葉となります。
そのことから、非常に忙しい最中にといった意味になります。
「ご多忙の中」の言葉の使い方
「ご多忙の中」は、「ご多忙の中恐れ入ります」や「ご多忙の中にも関わらず」などといった形で用いられます。
「ご多忙の折」と「ご多忙の中」の違い
「ご多忙の折」と「ご多忙の中」の違いを考える場合、「折」と「中」の違いに注目する必要があります。
そのうえで、「折」は、過ぎゆく時の中の区切られたある時点を指す言葉。
「中」は、ある物事をしている途中を指す言葉。
といった意味があります。
どちらも「時」を意味する言葉となり大きな違いはありません。
そのため、この2つの言葉には意味の違いなどなく、また、どちらを使っても同じものとなります。
まとめ
以上のようなことから、ビジネスシーンなどで、どちらの言葉を用いても特に問題がないことがわかります。