この記事では、“same”と“similar”の違いを分かりやすく説明していきます。
「same」とは?
“same”には、3つの意味があります。
1つめは、2つ以上の物や人の間に違っている部分がないことです。
ある人が、昨日水色のロングスカートを穿いていました。
次の日も水色のロングスカートを穿いています。
色も長さも違ったところがありません。
これは昨日穿いていたスカートと今日穿いているスカートの間に違いがないということができます。
人や物が同じを意味する言葉です。
2つめの意味は、数量、程度、種類などに違いがないことです。
ある人は毎日朝食にシリアルを食べています。
そのシリアルのメーカーや種類は決まっています。
これは、毎朝食べているものの種類に違いがないということができます。
数量、程度、種類などが同じという意味の言葉です。
3つめの意味は、性質や状態などに違いがない、変わらないことです。
ある人は、毎日倉庫で商品の梱包作業の仕事をしています。
昨日の作業も今日の作業も違いがありません。
これは、やっていることの性質に違いがないということができます。
性質や状態が同じという意味の言葉です。
「same」の使い方
人、物、数量、程度、種類、性質、状態などに違いがない意味で使用をします。
区別がないことを意味しており、明らかにわかる違いがある事柄には使用しません。
“the same”の形で使われることが多くあります。
「similar」とは?
物の形、性質、状態などがほとんど同じという意味があります。
ほとんど同じとは、まったく同じことを指しているのではなく、違う部分がないように見えるけれど、実際には違う部分が少しあることです。
ナスの花と間違えてしまいそうな花に、アメリカイヌホオズキ、ワルナスビ、イヌホオズキなどがあります。
ナスの花は、5裂した紫色の花で下向きに咲きます。
アメリカイヌホオズキなども、このような特徴を備えています。
しかし、よく見ると花の色や花の大きさに違いがあります。
まったく同じではないけれど、同じだと間違えてしまいそう、つまり似ているということができます。
“similar”は、このような似ているを意味する言葉です。
「similar」の使い方
似ていることについて使用をします。
“the”は伴いません。
似ているとは、まったく同じという意味ではなく、同じように見えることです。
そのため、まったく同じことには使用しない言葉です。
「same」と「similar」の違い
“same”は2つ以上のものの間に違いがないことを意味する言葉です。
一方、“similar”は2つ以上のものの間に違いがないように見えるけれど、実際には違いがあることを意味する言葉です。
似ているという意味になります。
まとめ
“same”は同じ、“similar”は似ているを意味する言葉で、同じような意味に感じるかもしれませんが、厳密には違うことを指しています。