「豊作」と「豊穣」の違いとは?分かりやすく解釈

「豊作」と「豊穣」の違いとは?違い

「豊作」「豊穣」はどちらも実り豊かなことを表す言葉です。

2つの言葉はどのような意味の違いで区別されているのでしょうか。

今回は、「豊作」「豊穣」の違いを解説します。

「豊作」とは?

「豊作」とは、「農作物の出来が良く豊かに実ってたくさん収穫できること」を意味する言葉です。


「豊作」の使い方

田畑を耕し人の手によって作られる有用な植物を「農作物」といいます。

気象条件や土壌の状態など自然によって生育が左右される農作物の出来が良く収穫量が例年に比べて多いことを「豊作」といいます。

基本的に種類を限定せずあらゆる農作物に対して用いられる表現で、山で採れるクリやキノコなど人の手によって育てられていないものがたくさん収穫できる様子を表す言葉としても使うことがあります。


「豊穣」とは?

「豊穣」とは、「穀物が豊かに実ること」を意味する言葉です。

「豊穣」の使い方

デンプン質を主体とする食用の植物を「穀物」といいます。

食事の中心となる栄養豊富な食物であり世界各地で米や麦などさまざまな穀物が栽培されています。

人の手によって作られる農作物の中でも穀物の出来が良く収穫量が多い様子を表す言葉が「豊穣」です。

日本では主要な5種類の穀物を「五穀」と呼び、一般的に「豊穣」といえば穀物の中でも五穀が豊かに実ることを意味する言葉として使われています。

「豊作」と「豊穣」の違い

農作物の収穫量が多いのが「豊作」、五穀の収穫量が多いのが「豊穣」という違いで区別されます。

穀物も農作物の一種なので「豊穣」「豊作」のうち五穀の場合にのみ適用される限定的な表現に当たります。

「豊作」の例文

・『今年は台風も少なく豊作が期待される』
・『豊作で平年よりもたくさん実った』

「豊穣」の例文

・『五穀豊穣を祈願する』
・『新米は豊穣な秋の楽しみだ』

まとめ

「豊作」「豊穣」は豊かに実る作物の種類によって区別されます。

たくさん収穫できたのが五穀かどうかを基準にして使い分けてください。

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