この記事では、「無益」と「無用」の違いを分かりやすく説明していきます。
「無益」とは?
得になることがないこと、むだなことという意味です。
「無」という漢字には、ない、存在しない、「益」という漢字には、ためになる、役に立つ、もうけという意味があります。
このことから「無益」には、役に立たない、もうけにならないという意味があることがわかります。
ある国とある国とが戦っているとします。
どちらの国も戦死者が多く出ており、また軍事費が多くかかっています。
それによって、国民には多くの負担がかかっています。
戦いをしても、何ももうけになることがないのです。
このようなさまを意味する言葉です。
「無用」とは?
この言葉には4つの意味があります。
1つめは、役に立たないことです。
「用」という漢字には、役立てるという意味があります。
「無」は打ち消しの意なので、「無用」は役に立たないという意味になります。
2つめはいらないことです。
ある人が心配をしてくれているのですが、心配は必要ありません。
このことを「心配ご無用」といいます。
3つめは用事のないことです。
「用」には、しなければならない仕事という意味もあります。
「無」で打ち消しているので、「無用」はやらなければならないことはないという意味になります。
4つめは禁止です。
「天地無用」のような使い方をします。
上と下を反対にしてはいけないことです。
「開放無用」という場合だと、開け放してはいけないという意味になります。
「無益」と「無用」の違い
「無益」と「無用」の違いを、分かりやすく解説します。
「無益」は無駄なこと、もうけがないことという意味です。
「無用」には複数の意味があり、役に立たないこと、不要、禁止、用事がないことという意味になります。
無駄であるかは関係ありません。
まとめ
どちらの言葉にも「無」という漢字を使用しているのですが、その後にくる漢字が違い、意味が異なります。