この記事では、「武力」と「暴力」の違いを分かりやすく説明していきます。
「武力」とは?
軍人による力、軍隊の力という意味です。
相手を服従させるための、軍隊による強力な力をいいます。
「武」は、いくさ、たたかい、軍事に関するものという意味を持つ漢字、「力」はちからという意味を持つ漢字です。
このことから「武力」には、軍事に関する力という意味があることがわかります。
たとえば、Aという国がBという国を服従させるために、軍隊の力を使って攻めていったとします。
戦いをしかけたのです。
このような力を「武力」といいます。
一般の人が武器を使って他人を攻撃することではありません。
軍隊による力を意味する言葉です。
「暴力」とは?
道理を無視した荒々しい力や行為、不当に使う肉体的な力という意味です。
よくない行為を意味します。
「暴」は、あらあらしい、はげしいという意味を持つ漢字です。
このことから「暴力」には、荒々しい力という意味があることがわかります。
肉体的な力のことで、銃で撃つなど武器を使った力のことではありません。
殴る、蹴るなどがこれにあたります。
たとえば、ちょっと気に入らないことを言われて頭にきて、その人を何度も強く殴ったとします。
これは道理を無視した荒らしい行為といえます。
そのような行為を意味する言葉です。
「武力」と「暴力」の違い
「武力」と「暴力」の違いを、分かりやすく解説します。
「武力」は軍隊による力のことです。
それが不当であるかは意味に含まれず、軍事に関する力のことをいいます。
「暴力」は乱暴な力や行為、不当な仕方で使う肉体的な力のことです。
軍事とは関係ありません。
肉体的な力で、殴る、暴力蹴るなどのことを指します。
まとめ
どちらの言葉にも「力」という漢字が使われており、意味が似ているように感じます。
しかし、一方は軍隊の力のこと、もう一方は荒々しい肉体的な力のことで、それぞれ意味するものが違います。