この記事では、「定期昇給」と「ベースアップ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「定期昇給」とは?
「定期昇給」とはそれぞれの社員の経験や勤続年数に応じて毎月の給料が増えることです。
1年毎に何千円昇給という事もあれば2年3年ごとに何万円増額ということもあるでしょう。
勤続による会社への貢献やそれによって蓄積した経験による能力を評価しての給料アップなので、同業他社から転職してきた人は前の会社での経験と実績を加味して多少「定期昇給」の内容が良くなるケースもあります。
「ベースアップ」とは?
「ベースアップ」とは文字通り給料のベースとなる基本給が増額されることです。
社員全体の働きによって会社に予想以上の利益を上げて経営陣がそれに見合う褒美を与えるべきと決めたり、労働内容に対して給料が見合っていないと経営陣に集団で交渉し成功した場合などに「ベースアップ」が発生します。
「ベースアップ」は基本となる給料が増額するので、何十年と勤続しているベテランも今年入社した新人も給料が増額され、「ベースアップ」したのに自分だけ基本給が上がらなかったという例外はありません。
「定期昇給」と「ベースアップ」の違い
「定期昇給」と「ベースアップ」の違いを、分かりやすく解説します。
主に勤続年数によって個人の給料が増額されることが「定期昇給」で、会社の基本給が増額されることが「ベースアップ」です。
「定期昇給」は社員一人ひとりの勤続年数に起因しているので入社したばかりの社員では受けられません。
ですが「ベースアップ」は社員全体の会社への貢献などに起因しているので、貢献の大きい社員はもちろん入社したばかりの社員でも給料が増額します。
まとめ
勤続という個人の貢献を評価して給料を増額する「定期昇給」と、社員の貢献による業績の好調を評価して全体の給料を増額する「ベースアップ」では、起こりやすさや恩恵を受けられる人増える額などあらゆる点が違います。
「定期昇給」は確約している企業も多いですが、「ベースアップ」はしたことがない企業もあるでしょう。