この記事では、「保留児童」と「待機児童」の違いについて紹介します。
保留児童とは?
保留児童とは、保育所に入所を希望したものの入所できなかった児童のことをいいます。
入所希望者が多く入所できない場合は、退所する児童が出て空きが出れば入所可能になることもあるので「保留」という言い方をします。
そのため保留児童と呼ばれています。
そのうち一定の条件を満たす場合には、待機児童と呼ばれます。
保留児童という言葉はあまり一般的ではなく、一部の自治体でのみ使われている言葉です。
待機児童とは?
待機児童とは、保育が必要とされるのに保育所に入所できない児童のことをいいます。
日本では共働き世帯が増えたこともあり、待機児童の問題は社会問題として大きく取り上げられました。
保育所の数を増やすなど自治体も対策を進めていますが、ニーズが増えたこともあり完全に解消するまでには至っていません。
待機児童が多い地域もあれば、定員割れしている保育所がある地域もあります。
保留児童と待機児童の違い
保留児童は保育所に入所したいのに入所できない全ての児童をいい、そのうちの一定の条件を満たしているのが待機児童になります。
特定の保育所への入所を希望していて入所ができない場合には、待機児童にはなりません。
例えば他の保育所であれば入所できるけれど、兄弟で別々の保育所に通うことになると送迎が大変といった状況が考えられます。
また、保護者が求職活動中だと待機児童に該当しますが、子どもを預けることができずに求職活動を辞めてしまった場合には待機児童ではなくなります。
保護者としては働きたいけれど、保育所に入れないので働けないといった状況です。
その場合、保留児童には該当します。
そのため保留児童の方が、実態を反映しているといわれることもあります。
まとめ
保留児童は保育所に入所を希望していて入所できなかった児童で、そのうち一定の条件を満たしているのが待機児童になります。