この記事では、「仲居さん」【なかいさん】と「女将」【おかみさん】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「仲居さん」とは?意味
旅館では客を部屋にまで連れて行き、食事の時間を紹介したり、食事を部屋に持って来るのが「仲居」【なかいさん】といいます。
着物姿で客を丁寧に出迎えて、フロントから部屋に送り、館内の説明や配膳、布団の提供に至るまですべてこなすのが仕事です。
客に問題が起こればすぐに駆けつけて、落ち着いて対応するのも役目ですし、帰りは玄関前までお見送りもします。
客に寄り添い、快適に施設を利用できるよう意見を聞くわけです。
料亭にも「仲居さん」と呼ぶ人が働いていて、客に食事を提供する女性を指します。
「女将さん」とは?意味
宿泊施設で働く人の一番上にいる女性を「女将さん」【おかみさん】といいます。
仲居としての仕事を担ったり、受付のような役目して旅館の従業員に指示する権利と権力がある者という意味があります。
旅館では、「女将さん」が顔となり、玄関先で客を出迎えたり、部屋をまわって挨拶するのです。
たいてい着物を着て身なりを整えた後、大広間で食事する団体客の前に現れては宿泊してくれたことへの感謝の気持ちを述べます。
配膳係が足りないときは自ら広間に食事を持って行ったり、客がいなくなった後は片付けも担当します。
「仲居さん」と「女将さん」の違い
「仲居さん」と「女将さん」の違いを、分かりやすく解説します。
客を接待する人を「仲居さん」と呼びます。
配膳や布団を敷く、御用聞きなど幅広い役目を担うのが仕事です。
客のお出迎えをしたり、お見送りもこなし、観光地の情報提供を担う場合もあります。
子ども用の皿や椅子を持ってくる、受付に伝えたい事柄があれば間に入って伝えるわけです。
もう一方の「女将さん」は、「仲居さん」にどのような仕事を与えればいいか、誰にどの客を担当させるかを考えます。
女主人として上に立ち、「仲居さん」に問題が起これば率先して客に謝罪するのも大事な役目です。
まとめ
どちらも旅館で働く女性のことを指す呼び方ですが、接待する「仲居さん」をうまく束ねて仕事させるのが「女将」と呼ぶときに使うと覚えておくといいでしょう。