象の様な鼻を持つ恐竜だった?
この記事では、「ディプロドクス」と「ブラキオサウルス」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ディプロドクス」とは?
20世紀に描かれた生態復元想像図からは後述の「ブラキオサウルス」や特撮番組に登場する四足歩行の恐竜型、いわばテンプレートな草食恐竜をイメージする方も多いでしょう。
しかし近年の研究では四足歩行はするもの、鈍重なイメージは払拭、細身に進化した恐竜として認識が進んでいます。
特徴的なのは尾の長さだとされ、全力で振り切った際には鞭の様に高速、瞬間的な速さは音速だったとも考えられているそうです。
また象やバグの様に筋肉で動く鼻を持っていたのではないかと推測がされており、独特なシルエットの持ち主だった事が想像できるでしょう。
「ブラキオサウルス」とは?
似た恐竜では今はその名前が消滅した「ブロントサウルス」に次いで知名度があるのが「ブラキオサウルス」だと言っていいでしょう。
代名詞は頭部にあるコブ状の鼻腔であり、日本では多くの漫画や特撮番組で同種や同種をモチーフにした怪獣が登場するほど。
生息域はローラシア大陸西部からゴンドワナ大陸の一部とされています。
ジュラ紀後期から白亜紀前期に種としては栄えていました。
また体長25m体高16mに及び最も背の高い恐竜として知られています。
「ディプロドクス」と「ブラキオサウルス」の違い
「ディプロドクス」と「ブラキオサウルス」の違いを、分かりやすく解説します。
「ディプロドクス」はより巨大な種類だと言っていいでしょう。
世界最大の組み立て化石が同種であるのも頷けるはずです。
体長が30mを越えるスーパーザウルスも同種の近縁種だったのではないかと考察がされるほど。
しかしその実は巨体に反して体重が物凄く軽かったとされます。
一方の「ブラキオサウルス」は体長は劣るもの体高は世界最高、かつ体重は80トンに及ぶと言われてもいました。
こちらも近年では下降修正されていますが、同サイズの「ディプロドクス」とならば2倍〜4倍の重さだったと推測がされています。
まとめ
同じ四足歩行の草食恐竜でかつてはテンプレートなスタイルだと思われていましたが、2000年代以降は大きく両者ともに変化する事になりました。
「ディプロドクス」は恐竜の中では最大クラスの体長を誇りますが、体重が異様に軽いと推測されるのが特徴だと言えるでしょう。
「ブラキオサウルス」は最も高く最も重い恐竜、それゆえに水棲だとされてきましたが、現在は否定されています。
しかし同サイズで「ディプロドクス」と比較した場合は2倍〜4倍の重さがあったとされます。
またブラキオサウルスは前肢は後肢よりも長いのが特徴。
首は長く高い所の植物を食べる事が可能だったのに対して、「ディプロドクス」は象やバグの様な長い鼻を筋肉で操って植物を取り食べていた点も大きな違いと言えるでしょう。