「注意報」と「注意情報」はどちらも注意を促すための情報です。
この2つはどのような違いで区別されているのでしょうか。
今回は、「注意報」と「注意情報」の違いを解説します。
「注意報」とは?
「注意報」とは、「気象災害の可能性があるときに注意を促すために気象庁から発表される予報」を意味する言葉です。
「注意報」の使い方
大雨や強風など気象の変化に注意するよう知らせる予報を指します。
災害が発生する可能性があると事前に予測される場合にのみ発表される特別な気象予報で、あらかじめ災害に注意し備えることで被害を防ぎ安全の確保を目指します。
実際に発表される「注意報」は16種類ありそのうちの7つは上位の「警報」の下位に位置付けられる予報です。
「注意情報」とは?
「注意情報」とは、「注意を喚起するために提供される情報」を意味する言葉です。
「注意情報」の使い方
想定される危険やリスクなどを事前に教え注意してもらうための情報を指します。
具体的な定義や基準などはなく注意につながる情報であればすべて「注意情報」に含まれます。
外国の治安に関する情報など安全や健康に関する注意のほか、製品の不具合やリコールなど事故やトラブルに関しての注意を促す情報も「注意情報」の一種です。
「注意報」と「注意情報」の違い
「注意報」と「注意情報」はどちらも注意を促すための情報です。
「注意報」が気象庁から発表される気象に関する注意の情報のみを表すのに対し「注意情報」は発表元や内容かかわらず注意に関係する情報全般を指すのが2つの言葉の違いです。
「注意報」の例文
・『大雨注意報が発表された』
・『強風注意報が出ているので気をつけて運転する』
「注意情報」の例文
・『海外旅行に関して外務省から注意情報が発表された』
・『不審者の注意情報をチェックする』
まとめ
「注意報」と「注意情報」は発表する主体と内容によって区別されます。
法律により明確な基準が設けられているので混同しないように気をつけてください。