この記事では、「財形貯蓄」と「定期預金」の違いについて紹介します。
財形貯蓄とは?
財形貯蓄とは、国と会社が連携して従業員の資産作りを支援する制度のことをいいます。
働いている人々が、退職した後に安定的な生活を送れるようにすることを目的に作られました。
簡単にいうとお金を積み立てる制度で、毎月の給料のうちの一定金額が財形貯蓄分として差し引かれる仕組みになっています。
福利厚生の一環として、財形貯蓄制度を導入している企業の従業員が利用することができます。
勤めている企業が財形貯蓄制度を導入していなければ、利用することはできません。
財形貯蓄のメリットは、自分で意識的に貯金をしなくても自然にお金が貯まっていくことが挙げられます。
定期預金とは?
定期預金とは、最初に預け入れ期間を決めて利用する預金のことをいいます。
1年や5年、10年など指定することができる預入期間は金融機関によって違います。
指定した期間が満了となる満期日までは、基本的にお金を引き出すことはできません。
満期日までに預け入れたお金を引き出す場合には、中途解約する必要があります。
定期預金は普通預金よりも利息が高いですが、中途解約する場合には普通預金と同じ金利になってしまいます。
財形貯蓄と定期預金の違い
財形貯蓄は会社の制度を利用して貯蓄するものですが、定期預金は個人で自由に貯蓄できるものです。
また、定期預金は税金が差し引かれますが、財形貯蓄は550万円までが非課税となっています。
そのため税金の優遇面では大きな違いがあり、財形貯蓄の方がお得です。
ただし、金利が低い商品の場合、あまり税金面のメリットを感じられないこともあります。
それから財形貯蓄の場合、制度を導入していない会社では利用することはできません。
まとめ
財形貯蓄は会社の制度を利用して行うもので、定期預金は個人で行うものです。
定期預金は金融機関の口座があれば誰でもできますが、財形貯蓄は勤務している会社がその制度を導入していないと利用できません。