「財団」と「財閥」の違いとは?分かりやすく解釈

「財団」と「財閥」の違いとは?違い

この記事では、「財団」「財閥」の違いについて紹介します。

財団とは?

財団とは、特定の目的のために拠出された財産の集まりのことをいいます。

法人格を付与された財団が財団法人で、財団法人の略語として財団という場合もあります。

財団法人には一般財団法人と公益財団法人があり、それぞれ一定の要件を満たすことで設立することができます。

一般財団法人は、設立社が300万円以上の財産を拠出する必要があります。

公益性や活動目的などに関係なく設立できます。

公益財団法人は、公益性を認定されている財団法人です。

公益目的の事業を行う場合には、非課税になるなど税制上の優遇措置を受けることができます。


財閥とは?

財閥とは、三井や三菱、住友といった大富豪の支配下で営まれる巨大な事業体のことをいいます。

明治時代に誕生し、急成長を遂げます。

第二次世界大戦までは、日本の経済を動かす存在でした。

しかし、第二次大戦後にGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)によって経済の民主化のため解体されました。

そのため現在の日本には、財閥は存在しません。

ただし、三井や三菱、住友といった財閥の流れを汲む企業は多数存在しており、様々な分野で事業活動を行っています。

また、海外にも財閥は存在しています。

韓国のサムスングループやLGグループ、アメリカのロックフェラー財閥、モルガン財閥等が有名です。


財団と財閥の違い

財団は特定の目的のために拠出された財産の集まりで、財団法人のことを指す場合が多いです。

それに対して財閥は、明治時代から第二次大戦まで存在していた巨大な事業体のことを指します。

財団法人は現在も存在していますが、財閥は第二次世界大戦後に解体されたので今はありません。

まとめ

財団は財産の集まりのことで、財団法人を指すことが多いです。

財閥は明治時代から第二次世界大戦まで存在していた巨大な事業体を指すことが多く、現在は解体されています。

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