「採点」と「得点」はどちらもテストなどの点数に関係する言葉です。
2つの言葉はそれぞれ何を表していてどのような意味の違いがあるのでしょうか。
今回は、「採点」と「得点」の違いを解説します。
「採点」とは?
「採点」とは、「優劣を評価して点数をつけること」を意味する言葉です。
「採点」の使い方
物事の評価を数値で表したものを「点」といい与えられた点の数を「点数」といいます。
点は評価を任された担当者が判断して与えますが、物事を評価して点数を与える行為を指す言葉が「採点」です。
テストや試験のように正誤がある場合は事前の取り決めに応じて正しいものを数えて点数を勘定しますが、品評会やスポーツ競技などでは事前の基準をもとに担当者が独自に点数「採点」します。
「得点」とは?
「得点」とは、「試験や競技などでを得ること」もしくは「得た点数」を意味する言葉です。
「得点」の使い方
点数で評価される物事において評価として獲得した点数を指します。
サッカーではゴールを決めるたびに点が1与えられるのでゴールを3つ決めると得点は3になります。
実際に得た点数を指すので「得点」はそのまま評価の優劣を示す数値です。
スポーツの試合では相手チームにゴールを決められると点を失うことになりますが「得点」とは反対の意味に当たる失われた点を「失点」と表現します。
「採点」と「得点」の違い
優劣を判断し点数を決める行為が「採点」、獲得した点数が「得点」という違いで区別されます。
「採点」が点数を判断する審判やジャッジの行動を指すのに対し、「得点」は参加者が得た点数を指しています。
どれだけの点なのか「得点」を決定する行為が「採点」です。
「採点」の例文
・『テストを採点する』
・『ジャッジの採点はかなり厳しかった』
「得点」の例文
・『得点は合格ラインを上回っていた』
・『1試合で10得点を記録した』
まとめ
「採点」と「得点」はどちらも点数に関連する言葉ですが意味は全く異なります。
言葉の意味を正しく理解して区別してください。