この記事では、「上質紙」と「コピー用紙」の違いを分かりやすく説明していきます。
「上質紙」とは?
「上質紙」とは紙の原料となる素材を化学的に取り出したパルプだけで作られた紙です。
主にインクを使って何かを印刷するため使われる紙ですが表面がコーティングされていないので付着したインクがにじみやすく、必然的にインク量が多くなるフルカラー印刷や写真印刷には向いていません。
しかし化学パルプ100%でできているだけに紙としての質は高く、引っ張っても破れたり裂けたりしにくいですし、質の高さから雑誌やチラシからノートや原稿用紙、名刺や郵便手紙など大きさや厚さを変えて様々な用途で活用されます。
「コピー用紙」とは?
「コピー用紙」とはコピー機で使うための規格で作られた紙です。
コピー機ではA4やB5など印刷するサイズが決められているので、「コピー用紙」はそれぞれのサイズに合わせた大きさに作られています。
紙のサイズがコピー機で使いやすいように調整されているというだけなので厚さや原料はメーカーや品によって千差万別です。
化学パルプだけで作られた「上質紙」の「コピー用紙」もありますが、化学パルプ以外の原料を混ぜて紙の質はやや劣る代わりに安価な「コピー用紙」などもあります。
「上質紙」と「コピー用紙」の違い
「上質紙」と「コピー用紙」の違いを、分かりやすく解説します。
化学パルプだけで作られた印刷用の紙が「上質紙」で、コピー機で使いやすいサイズに裁断された印刷用紙が「コピー用紙」です。
「上質紙」は裁断されて「コピー用紙」になることもありますがハガキサイズや名刺サイズで使われることもあります。
「コピー用紙」は「上質紙」でできているものもありますが化学パルプの割合が低い紙も多いです。
まとめ
「上質紙」は紙を作るのに使われた材料によって決まる呼称で、「コピー用紙」は紙のサイズによって決められた呼称と言えます。
そのため両方にあてはまる紙もあれば、どちらか片方しか当てはまらない紙もあるでしょう。