この記事では、「飼料」と「肥料」の違いについて紹介します。
飼料とは?
飼料とは、家畜や養殖している魚などに与えるエサのことをいいます。
飼料の原料は様々で、トウモロコシや麦類、ミレット、牧草などが使われることが多いです。
対象となる動物によって、最適な原料は異なります。
例えば牛は牛肉や牛乳をとるために古くから家畜化された動物ですが、牧草を主体とする飼料と穀物を主体とする飼料があります。
与える飼料によって、肉質などにも違いが出ます。
また、犬や猫などペット用のフードも飼料に含まれますが、味や素材にこだわった高級なペットフード等もあります。
日本では飼料の自給率は低く、大半を海外からの輸入に頼っています。
肥料とは?
肥料とは、野菜や花など植物を育てるための栄養分のことをいいます。
植物が生育するには、炭素や酸素、窒素、リン、水素、カリウム、カルシウム、マグネシウム等様々な栄養素が必要です。
農業では育てた野菜や果物、花などを収穫すると、土壌に含まれる栄養素が減ってしまいます。
あらたに野菜を育てる際には、肥料を与えて植物の成長を促すのです。
肥料には大きく分けて有機肥料と無機肥料の2種類があります。
有機肥料は、堆肥や油かす、魚粉など天然由来の原料で作られています。
無機肥料は、無機質から化学合成された肥料です。
有機肥料はゆっくりと吸収されるので速効性はありませんが、効果が持続します。
無機肥料には、速効性があるものとゆっくり効果が表れるものがあります。
肥料には固形のものもありますし、粒状や液体状など様々なタイプがあります。
室内に飾る観葉植物などにも用いられます。
飼料と肥料の違い
飼料と肥料はどちらも栄養を与えるものですが、与える対象に違いがあります。
飼料は家畜や養殖魚などに与えるエサで、肥料は植物を育てるために与えるものです。
まとめ
家畜や養殖している魚などの栄養になるのが飼料で、植物に栄養を与えるのが肥料になります。