この記事では、「雑用と「雑事」の違いを分かりやすく説明していきます。
「雑用」とは?
この言葉には2つの意味があります。
ひとつは、こまごまとしたいろいろな、しなくてはならない事柄です。
飲食店で修業をしているとします。
新人なので、食材運び、野菜の皮むき、皿洗い、清掃など、こまごまとした仕事しかやらせてもらえません。
しかし、これらの仕事は料理を作るうえでやらなければならないことです。
こまごまとしているこのような仕事を意味する言葉です。
会社員の場合だと、お茶をいれる、おもてなしのためのお菓子を用意する、掃除をするなどがこれにあたります。
もう一つの意味は、こまごまとしたものにかかる金銭という意味です。
ノート、ペン、クリップなど、細かいものにかかる金銭をいいます。
パソコンやデスクなどは大きなものなので、これらにかかる費用はこの言葉が意味するものではありません。
「雑事」とは?
本来やるべき仕事以外のいろいろな用事という意味です。
雑多でささいな事柄のことをいいます。
たとえば、自分が本来やるべき仕事は事務処理だとします。
しかし、それ以外にもいろいろな用事があります。
たとえば、資料を他の部署まで運ぶ、話し合いの日程の調整をするなどです。
本来の仕事以外のこういったさまざまなものを「雑事」といいます。
「雑用」と「雑事」の違い
「雑用」と「雑事」の違いを、分かりやすく解説します。
「雑」という漢字を使用している点が似ていますが、意味はやや異なります。
前者は、細かいさまざまな用事のことです。
仕事以外の事柄についても意味します。
後者は、本来の仕事以外の用事のことです。
こまごまとしていなくても、本来の仕事以外のものなら「雑事」といいます。
まとめ
用事という意味を持つ点や「雑」という漢字を使用している点は似ているのですが、一方はこまごまとした用事、もう一方は本来の仕事以外の用事という意味で、意味が異なります。