この記事では、「先進工業国」と「発展途上国」の違いを分かりやすく説明していきます。
「先進工業国」とは?
「先進工業国」は「せんしんこうぎょうこく」と読みます。
意味は、「高度な工業力や科学技術力により、他国よりも経済発展が著しく、生活水準や人権保障など水準が高く、相手している国家の総称」です。
産業に恵まれ、インフラが整備され、人々が一定水準の生活ができたり、教育・医療を受けられたりする制度が整っている国のことです。
「先進工業国」の言葉の使い方
「先進工業国」は一般的に「先進国」と言われ、政治・経済用語として使われます。
「先」は「さき」とも読み「位置的に前の方」「さきんじること」という意味、「進」は「すす(む)」とも読み「前に移動する」「高い等級・段階にあがる」という意味、「国」は「こっか」という意味、「先進国」で「産業・経済において、さきんじて高い水準にある国家のこと」になります。
「発展途上国」とは?
「発展途上国」は「はってんとじょうこく」と読みます。
意味は、「先進国と比べて、工業力や科学技術力が低く、経済力が不足している状態で、国民の生活水準も低い国家の総称」になります。
国によりさまざまで、国民がきちんと生活でている国もあれば、食糧難と貧困に悩まされている国もあります。
「発展途上国」の言葉の使い方
「発展途上国」は政治・経済用語として使われます。
「発展+途上+国」で成り立っている語で、「発展」は「ものごとの勢いなどが伸び広がって盛んになること」という意味。
「途上」は「事業・計画などが目的に従って進行している途中」という意味、「国」は「国家」という意味、「発展途上国」で、「産業・経済などが、目的に従ってこれから伸び広がり、盛んになる国家」になります。
上で紹介した「先進工業国」との違いに明確な基準はなく、「先進国」に対して「後進国」と言うのは失礼にあたるとして、作られた言葉です。
「先進工業国」と「発展途上国」の違い
「先進工業国」は「産業・経済において、さきんじて高い水準にある国家のこと、先進国」です。
「発展途上国」は「産業・経済などが、目的に従ってこれから伸び広がり、盛んになる国家、先進国に対する言葉」です。
まとめ
今回は「先進工業国」と「発展途上国」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。