この記事では、“bread”と“bun”の違いを分かりやすく説明していきます。
「bread」とは?
“bread”(ブレッド)は英語でパンのことです。
動詞にした時はパン粉をまぶすことを意味します。
“bread”はパン全般を表しますが、主に食パンを指しています。
精白した小麦粉で作られる一般的な食パンは“white bread”または“bread”とも呼ばれます。
“bread”にsを付ける複数形は用いません。
“bread”を意味する食パンは1個(一斤)をスライスして供する食べ物で、スライスした食パンを1枚、2枚と数えるのが一般的です。
スライスしていない食パンのかたまりは、1個、2個と数えることが不自然な「不可算名詞」にあたります。
そのため、食パンの複数形を数えるときは“three slice of bread”(食パン3枚)や“two loaf of bread”(食パン2斤)のような表記をします。
また、一切れのパンは“a piece of bread”となります。
英語では「パン」と言わないので“bread”を使う必要があります。
ただしフランス語、スペイン語などではパンを“pain”(パン)と呼ぶことがあるので、パンと発音すれば通じます。
日本でパンという言葉を使うようになったのは、ポルトガルから日本へパンが入ってきた時に、ポルトガル語でpain(パン)と呼んでいたからです。
また“bread”は主食、生活の糧を意味し、スラングでは金という意味でも使われています。
このことからも、欧米では“bread”が生活の営みに欠かせない物だということが実感できます。
「bun」とは?
“bun”(バン)は英語で小型の丸いパンのことです。
主にロールパン、丸いレーズンパン、ハンバーガーやホットドッグ用のパンなど、特に味付けをしていないシンプルなパンを指します。
複数形では“buns”(バンズ)となり、日本でもハンバーガーに使うパンは「バンズ」として定着しています。
ハンバーガーに使うパンは“Hamburger bun”、ホットドッグ用のパンは“Hot dog bun”です。
ただし、日本では単数形より複数形の「バンズ」が定着しており、”ハンバーガーなどに使うパンは単数でも「バンズ」と呼ばれます。
「bread」と「bun」の違い
「bread」と「bun」の違いを、分かりやすく解説します。
“bread”や“bun”はパンのことです。
ただし“bread”はパン全般、または食パンを指し、“bun”は小さな丸いパンを表している点が異なります。
“bread”は、さまざまな種類のパンを広く指して呼ぶことができますが、“bun”は小型の丸いパン、ハンバーガーやホットドッグに使うものなど特定のパン以外には使えません。
また、クロワッサンは“Croissant”、デニッシュパンは“Danish pastry”など種類によって違う名前があり、これらも“bread”とは呼ばず、それぞれの名前で呼ぶのが一般的です。
まとめ
日本ではパンいう呼び方が一般的で“bread”“bun”はあまり使いません。
しかし英語でコミュニケーションを取る時に「パン」と発音しても通用しないので“bread”、“bun”の意味や使い方はマスターしておきたいところです。