「悪名」と「汚名」はどちらも好ましくない言葉ですがどのような意味の違いがあるのでしょうか。
今回は、「悪名」と「汚名」の違いを解説します。
「悪名」とは?
「悪名」とは、「悪い評判」を意味する言葉です。
「悪名」の使い方
「あいつは悪人だ」「あの人は情けがない」といった悪い印象の評判や噂を指します。
「悪名」の「名」は個体を識別する固有の名称を表すほか「多数の人に広まっている評判」という意味がありますが、多くの人に名前が知られるようになるには良い事をしたり業績を上げたりなどといった良い出来事のほか悪事のニュースが知られたり悪い噂を立てられたりといった好ましくない形で知られることもあります。
好ましくない形で広がった評判を指す言葉が「悪名」です。
印象を下げ嫌われると言う悪い効果がありますが、恐ろしさや強大さを印象付けるという形でうまく利用されることもあります。
「汚名」とは?
「汚名」とは、「不名誉な評判」を意味する言葉です。
「汚名」の使い方
「汚名」とは名誉を汚されることを表します。
人の名誉を汚して貶めるような評判が「汚名」です。
一般的には失敗や不出来の噂を意味し、仕事のミスや作戦の失敗など不名誉なことをしたという評判を指します。
「悪名」と「汚名」の違い
悪い評判や噂が「悪名」、不名誉な評判や噂が「汚名」という違いで区別されます。
どちらも好ましくない噂や評判ですが「悪名」が恐れや恐怖につながるのに対し「汚名」は恥につながるのが大きな違いです。
「悪名」が高まると人々からは恐れられますが「汚名」が広がると人々からは蔑まれたり軽んじられたりします。
「悪名」の例文
・『彼の悪名は国中に広まっている』
・『目的のためには手段を選ばないと評判の悪名高い人物』
「汚名」の例文
・『あえて汚名をかぶる』
・『汚名を返上する機会を与えられた』
まとめ
「悪名」と「汚名」はどちらも好ましくない噂や評判を表しますが意味合いは大きく違います。
悪い噂がどのような内容なのかに注目して区別してください。