この記事では、「寄生」と「共生」の違いを分かりやすく説明していきます。
「寄生」とは?
この言葉には2つの意味があります。
ひとつは、ある生物が他の生物の表面についたり、内部に入ったりして、栄養をとって生活をすることです。
栄養をとっている生物が一方的に利益を得ており、栄養を奪われている方にとってはほとんど得はありません。
たとえば、カイチュウがこれにあたります。
カイチュウは人間の小腸で栄養をとりながら成長をしていく生物です。
野菜などに付着した虫卵を人間が摂取することによって、体内に侵入をします。
現在は衛生環境が整ってきたこともあり、減少してきています。
「寄生」のもう一つの意味は、他の働きなどを頼みとして生きていくことです。
たとえば、親の収入などを頼りにして生きていくことなどをいいます。
「共生」とは?
この言葉には2つの意味があります。
ひとつは、同じところで生活をすることです。
同じ家で暮らすなどがこれにあたります。
もう一つの意味は、違う生物同士がお互いに働きかけあいながら生活をすることです。
片方の生物だけが利益を受ける場合と、両方の生物が利益を受ける場合とがあります。
イソギンチャクと魚のクマノミの関係がこれにあたります。
イソギンチャクには刺胞があり、他の生物がこれに触れると、マヒさせられてしまいます。
しかし、クマノミはこの影響を受けません。
これを利用して、クマノミはイソギンチャクから身を守ってもらっています。
「寄生」と「共生」の違い
「寄生」と「共生」の違いを、分かりやすく解説します。
前者は、ある生物が他の生物から栄養をとって生活をすることです。
一方は害を受けています。
後者は、お互いが関係しあいながら生活をすることです。
どちらか一方だけしか利益を得ないことがありますが、それでも害を与えることはありません。
まとめ
どちらの言葉も、ある生物とある生物との関係を意味していますが、その関係は異なります。