この記事では、「弁論」と「作文」の違いを分かりやすく説明していきます。
「弁論」とは?
「弁論」は「べんろん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「大勢の前で意見を述べること」という意味で、人前で自分の主張を筋道立ててひととおり述べることです。
2つ目は「お互いに意見を論じ合うこと」という意味で、相手と意見。
主張を交換することです。
3つ目は「法律用語で、民事・刑事訴訟における陳述のこと」です。
「弁論」の言葉の使い方
「弁論」は名詞として「弁論する・した」「弁論大会」などと使われます。
「弁」は「是非・善悪を区別する」から転じて「けじめをつけて処理する」「理屈を立てて話す」という意味、「論」は「筋道を立てて述べる」「筋を通した意見」という意味、「弁論」で「理屈や筋道を立てて述べること」になります。
「作文」とは?
「作文」は「さくぶん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「文章を綴ること」という意味で、文章を書いてまとまりにすることです。
2つ目は「学校での国語教育の一環として、生徒が文章を書くこと」という意味で、ある主題を与えて文章を書かせることです。
3つ目は「形式ばかりで内容の薄い文章」という意味で、体裁を整える為に手を抜いた文章を書くことです。
「作文」の言葉の使い方
「作文」は名詞として「作文する・した」「作文コンクール」などと使われます。
「作」は「つく(る)」とも読み、「工夫して物をこしらえる」という意味、「文」は「ふみ」とも読み「文字で書き記したもの」という意味、「作文」で「工夫して文字で書き記したものをこしらえること」になります。
「弁論」と「作文」の違い
「弁論」は「理屈や筋道を立てて述べること」です。
「作文」は「工夫して文字で書き記したものをこしらえること」です。
「弁論」の例文
「弁論」の例文は以下の通りです。
・『若者の主張という主題で弁論する』
・『県の弁論大会に出場する』
・『裁判で最終弁論に入る』
「作文」の例文
「作文」の例文は以下の通りです。
・『夏休みの宿題として作文が出る』
・『作文コンクールで入賞する』
・『お役所の作文の様な決まりきった文章だ』
まとめ
今回は「弁論」と「作文」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。