現在町の洋品店などに行くと、誰が買うのかと思うようなものが驚くような値段で売っているのを見ることができます。
例えばTシャツ300円だとすると「仕入れ値」はいくらなのかと思ってしまいます。
この「仕入れ値」のことを「元値」と言ったり、「原価」と言ったりしますが、どう違うのでしょうか。
この記事では、「元値」と「原価」の違いを分かりやすく説明していきます。
「元値」とは?
「元値」とは、文字通り「元の値段」という意味の言葉で、通常は「売値」に対するものとして使用されます。
通常は卸店から仕入れた値段のことを言いますが、広い意味では、「最初につけていた値段」という意味でも使われ、その場合は、「仕入れ値」とは違ってきます。
「原価」とは?
「原価」とは、文字通り「原点となる価格」という意味の言葉で、実際には使用されるシチュエーションによって意味が変わってきます。
最も多く使われるのは「製造原価」というもので、「その製品を製造するのに使った直接、関節のコスト」のことを言います。
「売上原価」と言えば、その商品を作って販売するために必要な全ての費用を足したものになります。
「元値」と「原価」の違い
「元値」と「原価」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、現在の売値に対して元の値段という意味のもので、同じ意味で使用されることも多いのですが、そもそもレベルが違う言葉です。
つまり、販売店での「売値」を基準にすると、その店が仕入れた値段が「元値」であり、その商品のメーカーにおいて、その商品を製造し、販売するのに使われたコストが「原価」であり、卸売店におろした値段との差分が利益になります。
つまり、この2つの言葉は元々「小売店にとっての利益を出すための基準」と「メーカーにとっての利益を出すため基準」の違いと言うことができます。
まとめ
この記事では、「元値」と「原価」の違いを、解説してきました。
特に町の小売店などのような小規模の店舗においては、どのくらいの利益が出るかは正に死活問題です。
多くの場合は「定価」があるわけでもなく、さらに、「元値」と「売値」の差がそのまま収入になるわけではないので、いくらで売るかを決めるのは非常に重要な事になります。