「乱雑」と「雑然」の違いとは?分かりやすく解釈

「乱雑」と「雑然」の違いとは?違い

この記事では、「乱雑」【らんざつ】と「雑然」【ざつぜん】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「乱雑」とは?意味

本来であれば、整った状態にしておかなければならないのに、乱れたままにしておくことを「乱雑」【らんざつ】といいます。

乱れて雑に置かれた状態を表す言葉であるため、床の上に大小のゴミが驚くほど散らばっていたり、脱いだ服が出されて、そこら辺に置かれている光景を指すわけです。

このことから、秩序がない人たちが暴れたり、入り乱れるさまを表すこともあります。


「雑然」とは?意味

散らかっていて汚らしいさまを「雑然」【ざつぜん】といいます。

足の踏み場もないほど物が散らかった状態であったり、ビルが隙間無く立ち並んでいて、車も激しく通る都会の雰囲気はまさに落ち着かないと感じる人の気持ちを表す言葉です。

きれいに見える状態ではなく、均等性がなく、汚らしいと思う光景を「雑然としたさま」といいます。


「乱雑」と「雑然」の違い

「乱雑」「雑然」の違いを、分かりやすく解説します。

ひどく乱れるように、物がそこら辺に散らばっている様子を「乱雑」といいます。

このことから、まとまりがなく、読みにくい言葉ばかりが並ぶときは「乱雑な文章」と例えるわけです。

もう一方の「雑然」は、脱いだものが散乱している様子を意味します。

このような状況から、「繁華街に近づけば雑然としていた」といかに店が密集していて、さまざまな匂いが漂う所であるかが分かるのです。

「乱雑」の例文

・『乱雑に置かれた自転車を見て、大家はため息をつく』
・『渋谷の街に現れた若者が、乱雑に道を塞いで迷惑だ』

「雑然」の例文

・『雑然とした駅前から早く遠ざかりたいので、早歩きした』
・『倉庫の中は、様々なゴミが置かれていて雑然としていた』

まとめ

物がきれいに並んで置かれていない状態を表せる言葉をご紹介しましたが、意味に多少の違いがありますので、どのような状況を表せるか比較して使ってみるといいでしょう。

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