「民話」と「童話」の違いとは?分かりやすく解釈

「民話」と「童話」の違いとは?違い

この記事では、「民話」「童話」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「民話」とは?

場所を特定して、主人公となる人物が登場して実行した内容を話すのが「民話」【みんわ】です。

民衆の間で取り上げられた噂話に色をつけて、人々が興味を示すように話を作り出し、人へと語り継ぐ話を指すわけです。

例えば、弘法大師が行った修行や行いを分かりやすく人へ伝える話を指します。

代表作といえば、子供が興味を持つ金太郎、浦島太郎、さるかに合戦、こぶとりじいさんといった昔話で、なかには人を助けて池になった龍の伝説や、庶民が聞きたがる世間話を「民話」というのです。


「童話」とは?

子供に対して大人が空想で作り出した話を聞かせる物語を「童話」【どうわ】といいます。

昔話ともいい、大人が子供を寝かしつけるとき、空想の楽しい話を聞かせて夢を持たせ、良い気持ちのまま寝かせるとき状況でよく用いるのです。

貧しい時代にはお菓子が買えなくとも、良い行いをすればお腹がいっぱい食べられるとか、人に対して優しくできる人間にはおのずと幸せが舞い込むといった話をして、悪い子にならないように伝えます。

なかには空想ばかりでなく、登場人物を動物に見立て、話を伝える「童話」もあるわけです。


「民話」と「童話」の違い

「民話」「童話」の違いを、分かりやすく解説します。

集落で生きるための掟や、人としての守るべき道理といったものをさりげなく話で伝えるものを「民話」といいます。

とくに、村という限られた地域の中で巻き起こる話から、どう人間同士が生きていくか、何を犠牲にするかといった課題を学ばせる話を指すのです。

代表的な作品に一寸法師や桃太郎といった「民話」があり、子供に知恵を使い、うまく危険な状況から脱却することの大切さを伝えます。

もう一方の「童話」は子供に希望、勇気をもたせるための話が多く、あきらめない気持ちを持たせるため大人が空想した物語を聞かせます。

まとめ

人に話をして聞かせる話に違いはありませんが、話す内容が異なります。

どのような内容か実際に本を読んでみて、違う点を発見してみるといいでしょう。

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