この記事では、「とりわさ」と「鳥刺し」の違いを分かりやすく説明していきます。
「とりわさ」とは?
「とりわさ」とは鶏のササミをほぼ生の状態で食べる料理です。
表面をさっと湯がいてから薄切りにすることで表面部分は白く中は生の状態にしてわさび醤油を付けて食べます。
鶏の肉はカンピロバクターなどの食中毒菌が生息しているため鮮度に関係なく生で食べるのは危険ですが、その多くは表面部分に生息しているので一度湯がく「とりわさ」は食中毒のリスクを多少抑えられます。
とはいえ完全に食中毒の危険をなくせるわけではありません。
「鳥刺し」とは?
「鳥刺し」とは生の鶏肉を刺し身にして薬味を入れた醤油で食べる料理で、特に南九州では郷土料理として扱われています。
薬味として使われるのはニンニクや生姜や柚子胡椒などです。
鮮度に関係なく食中毒菌を有する鶏肉を基本的にそのまま生で食べる料理なので食中毒事件が毎年数百件発生しています。
そのため鹿児島や宮崎では安全に郷土料理として食べられるように、独自の衛生基準や対策を用意するなど努力していますが、それでも完全に安全ではありません。
「とりわさ」と「鳥刺し」の違い
「とりわさ」と「鳥刺し」の違いを、分かりやすく解説します。
鳥のササミを軽く湯がいてから薄切りにして食べる料理が「とりわさ」で、鶏肉をそのまま生で刺し身にして食べる料理が「鳥刺し」です。
「とりわさ」はササミだけですが「鳥刺し」には鶏の様々な部位が使われます。
また「とりわさ」は味付けの醤油に入れる薬味はわさびだけですが、「鳥刺し」は柚子胡椒やニンニク生姜など薬味も様々です。
まとめ
「とりわさ」と「鳥刺し」はどちらも鶏肉をほぼ生で食べる料理ですが、「とりわさ」の方が表面部分を熱湯につけて殺菌できている分比較的安全で、それに対して「鳥刺し」は肉や味のバリエーションが多くなっています。
とは言えどちらも鶏肉の生食という時点で食中毒の危険はなくせないので、食べるときには食中毒を覚悟しておく必要があるでしょう。