この記事では、「養護学校」と「特別支援学校」の違いを分かりやすく説明していきます。
「養護学校」とは?
「養護学校」とは視覚障害と聴覚障害以外の障害を持つ児童のための学校です。
現在ではそういった障害を持つ児童のための学校には後述する別の正式な呼称が制定されています。
しかし昔は障害を持つ児童のための学校はその障害によって盲学校と聾学校と「養護学校」と呼ぶように決められていたため、その名残で今も「養護学校」と校名に付く障害児用の学校を見かけることもあるでしょう。
「特別支援学校」とは?
「特別支援学校」とは障害を持つ児童のための学校です。
昔はそういった学校も「養護学校」を始めとした別の呼び方をしていましたが、現在の正式な呼び方は「特別支援学校」になります。
軽度の障害であれば障害を持たない児童と一緒の学校に通っても問題ありませんが、障害が重くなると特別な理解や支援がない学校に通わせるのは障害を持つ本人のためにも周囲のためにもなりません。
そのため障害に理解を持ち障害に合わせて支援することで、障害とうまく付き合いながら学んでいこうという学校が「特別支援学校」になります。
「養護学校」と「特別支援学校」の違い
「養護学校」と「特別支援学校」の違いを、分かりやすく解説します。
障害を持つ児童のための学校を指す古い呼び方が「養護学校」で、障害を持つ児童のための学校を指す現在の正式な呼び方が「特別支援学校」です。
「養護学校」は聴覚障害を持つ児童や視覚障害を持つ児童の学校は含まれていませんでした。
しかし「特別支援学校」は視覚障害を持つ児童の学校も聴覚障害を持つ児童の学校もそれ以外の障害を持つ児童の学校も含みます。
まとめ
基本的には「養護学校」は古い呼び方で現在の正式な呼び方は「特別支援学校」と考えれば問題ありません。
より厳密に言えば「養護学校」は視覚と聴覚の障害は対象外ですが「特別支援学校」は視覚と聴覚の障害も含むという違いもあります。