最初の次に来るものを表す言葉として「第二弾」と「第二段」があります。
どちらも同じような意味ですが、どのような基準で使い分けられているのでしょうか今回は、「第二弾」と「第二段」の違いを解説します。
「第二弾」とは?
「第二弾」とは、「最初に登場したものの次に登場するもの」を意味する言葉です。
「第二弾」の使い方
最初に登場したものを「第一弾」という場合に最初の次を表す言葉で「第三弾」のひとつ前にあたります。
一般的にはそれぞれ独立して存在するものが次々に登場する場合に用いられる表現です。
最初に登場したものと全く同じものが再び登場する場合も「第二弾」と表現します。
元々は銃から発射される弾に由来し一発目が「第一弾」で二発目が「第二弾」と弾数を表す言葉でしたが、連続して放たれる様子から転じて「次々に送り出される物事における最初の次」という意味で使われています。
「第二段」とは?
「第二段」とは、「大きなまとまりのうちの二つ目の区切り」を意味する言葉です。
「第二段」の使い方
まとまって存在する大きなものをいくつかに区切った一区切りのことを「段」といいます。
「第二段」はひと続きになっている全体を区切ってできた段のうち最初の次を指します。
「第二弾」と「第二段」の違い
「第二弾」と「第二段」の違いは「連続性」です。
「第二弾」は独立したものが次々に登場する時の最初の次を指すのに対し、「第二段」はもともと一つだったものをいくつかに区切ったうちの最初の次を指すので分けられてはいても前後との連続性があります。
前後とのつながりがなく順番を入れ替えても成立する場合は「第二弾」、前後との連続性や一体感があり順番を入れ替えると不都合が生じる場合は「第二段」という基準で使い分けます。
「第二弾」の例文
・『第二弾の発売が決定した』
・『第二弾は前回と全く異なる内容だ』
「第二段」の例文
・『第二段、第三段と間を置かずに発売する予定だ』
・『第二段はさらに詳しい内容になっている』
まとめ
「第二弾」と「第二段」は意味がとても近く混同されやすい言葉です。
言葉の正しい意味を理解して適切に使い分けましょう。