「峠」と「山頂」の違いとは?分かりやすく解釈

「峠」と「山頂」の違いとは?違い

この記事では、「峠」【とうげ】と「山頂」【さんちょう】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「峠」とは?意味

一般道路よりも傾斜がきつく、道路幅が細い通り道の中でも一番高い所を「峠」【とうげ】といいます。

「峠」は傾斜のきつい山を通るために作られたもので、人や車、生き物が通れる道です。

山に沿って作られているので曲がりくねった道が多く、通る者もその癖がある道路と合わせて運転して上り下りすることが求められます。

江戸時代には道の途中にある「峠茶屋」で休み、旅人は厳しい「峠」を越えたのでした。


「山頂」とは?意味

山の一番高い所であり、頂上と呼ぶとがった所を「山頂」【さんちょう】といいます。

主に、山の起伏がある場所で標高が高く、地図に表記される高い頂点を「山頂」というわけです。

人は山を登るとき、一番高い場所を目指し、到達したことを確かめてから下山します。

てっぺんといった意味もあるように、もう上には上がれない頂点を意味する言葉です。


「峠」と「山頂」の違い

「峠」「山頂」の違いを、分かりやすく解説します。

山道の一番上まで行き、戻ってきたところの一番高い道を「峠」といいます。

「山」「上」「下」と漢字が合わさって一つの漢字になるように、山を上がりきって戻ってくる下りの境目を「峠」と呼ぶわけです。

このようなところから、患者の容態がひどく悪化した後、安静したとき「峠を越えた」といいます。

もう一方の「山頂」は、山の一番上という意味があり、それ以上は登れない場所を指すわけです。

多くの人が山全体を楽しむため「山頂」を目指し、無事登りきったときは心を清める意味でも山の神に祈る人もいます。

「峠」の例文

・『峠の一番傾斜が急になる所では慎重に歩くことが必要だ』
・『患者は危険な状態であったが、峠を越えた今は安静にしている』

「山頂」の例文

・『山頂駐車場には間隔空けて車を安全に駐車する』
・『今日は空気が澄んでいるので、山頂展望台からの眺めがいい』

まとめ

2つの言葉は山に関連するものですが、場所や使い方に違いがありますので、比較してみて、状況に応じて使い分けてみるといいでしょう。

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